今回はKOKUYOから発売されているHAKOake(ハコアケ)のレビュー記事となります。
忙しい人向け 二言でわかる解説
小さくて少し使いづらいです。
グルーレスでノリがつきにくい。
HAKOake(ハコアケ)とは
HAKOake(ハコアケ)は、通常のハサミとしての機能とハコアケモードと呼ばれるカッターとしての機能を兼ね備えた新しいタイプのハサミとなっています。
名前の通り、段ボールの荷物を開封する際に重宝し、ハサミとカッターを両方用意せずとも1つで二役をこなすことができます。
段ボールのPP(ポリプロピレン)バンドのカットはハサミモードで、梱包テープを切り開くのはハコアケモードでといった使い分けが可能となっています。
ハコアケモードの使用は上の写真の二枚の刃の上のスイッチ部分を下に押すことで、押している間だけ、左の刃が右側に寄り、右の刃の空いているスペースから顔を出して短いカッターとして使用することができます。
HAKOakeの詳細なデータ
全長:17.72cm
刃渡り:6.5cm
重さ:70g
種類:
グルーレス(ノリがハサミの刃につきにくい構造)
チタン/グルーレス(ノリが刃につきにくく、チタンコーティングで刃の硬度を高める構造)
色:
■ブルー(グルーレス)
■ピンク(グルーレス)
■イエロー(グルーレス)(限定色)
■ブラック(チタン/グルーレス)
□ホワイト(チタン/グルーレス)(限定色)
価格:
700円+税(グルーレス)
1000円+税(チタン/グルーレス)
HAKOakeの公式HP:https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/hakoake/
KOKUYOの公式HP:https://www.kokuyo-st.co.jp
使用感
フィット感
持った感じですが、手にフィットして持ちやすいです。
持ち手はABS(アクリロにトリルブタジレンスチレン)樹脂メインでプラスチックの質感なのですが、グリップ部分(指を入れる部分)がエラストマー樹脂(ゴムのような質感)になっており、滑りにくく設計されています。
ハコアケモードの際は、チャッカマンを持つような形になりますが、その際にもエラストマー樹脂の部分が指に当たるように設計されており、滑り止めとしての機能は十分といえます。上記写真はHAKOakeの裏面ですが、ブツブツとした滑り止めが付いています。これがハコアケモードのスイッチを押す際の滑り止め機能を果たしています。
デザイン
ハサミにしては珍しく先端が四角くなっており、高いデザイン性を持っています。
ハコアケモードに移行する際のスイッチも使用の邪魔にならない部分に設置されており、筆箱等に収納しても圧迫感はありません。
ハサミの刃のキャップ部分に関しては刀の鞘のような印象を受けました。キャップをスムーズに外す際に製品紹介動画ではスムーズに外していましたが、ハコアケモードのスイッチを押さないと外れにくく、片手で行うことができないため、キャップの使い勝手は若干不便です。
KOKUYOのHAKOake紹介動画はこちら↓
切れ味
肝心の切れ味ですが、ハサミの刃の先部分は切れ味が十分なのですが、手前部分の切れ味は少し物足りない印象を受けました。3Dグルーレス構造により、テープを切ってもノリが付きにくく、気にせずに使用することができます。3Dグルーレス構造とは、ハサミの刃に段差を設けることで切る時の接地面を最小限にする構造をいいます。ハサミモードではこの3Dグルーレス構造が機能していますが、ハコアケモードでは段差がないため、3Dグルーレス構造ではありません。
ハコアケモードの刃部分は先部分なので切れ味に問題ありません。このハコアケモード時の刃は1mmしかないので、段ボールの梱包テープ開封時、側面にまで貼られたテープを切るのが難しいです。さらに製品の注意書きに「段ボールなどの厚い紙を切らないでください」と書かれており、HAKOakeという名前に対して不完全燃焼のような感覚に陥りました。
安全面に関してはよく考えられており、小さな子どもにも使わせることができると思います。
オススメ度
キャップの取り外しがスムーズでない点とハコアケモードの刃の短さ(段ボールの側面のテープがきりにくい点)から、このオススメ度となりました。通常のハサミとして使う分には良いハサミです。コンセプトはすごく素敵なので、今後改良された製品が出ることを期待したいです。
〜2020.8/1追記〜
オススメ度を2から3に変更しました。
半年ほど使用していますが、Amazonや楽天から来た荷物を一番開封しているハサミはこのハコアケになっています。
慣れてくると、ハコアケの刃の部分は開封の際に安全にサッと使えるため重宝しています。
残念ながらハサミとしての出番はここ半年ありませんが、ハコアケモードは使っていくうちに便利に感じてきました。